「ありがとう，知己」を読んで…西村さんへの手紙～明日は，どんな話が聞けるだろうか。
…『天までとどけ』2000年２月21日（月）第93号（712）より転載
久しぶりの「天までとどけ」です。どうも遅くなりました。ごめんなさい。伝えたいことは，たくさんあったのですが，ちょっと，ハードな毎日を過ごしており，間があきました。磯場では，クロらが，「早く釣って欲しい」と待っているのですが…（この間の学級の様子は，子どもたちが国語ノートに貼っている「国語科学習の手引き」をご覧下さいね）。
さて，明日は，縄跳び大会と西村さんをお招きしての「いのちの学習」が行われます。縄跳び大会の方は，日頃の取り組みの成果をしっかり発揮して欲しいと思います。どの子も，昨年の記録より大幅に伸びているようです。その様子をじっくりとご覧下さいね。
さて，もう一つの「いのちの学習」…。ＴＨさんのお母さんを招いての「いのちの誕生」からスタートした学習に，今回は，その対極にある「死」という方向から迫ることにしました。先週の週報でも少しご紹介しましたが，西村さんは，二年と少し前，小学一年生のわが子を神経芽細胞腫という小児ガンで亡くされました。実は，うちの大輔（二男）も，この病気の疑いがあって，ずっと大学病院に通った経験があります。幸いにして，疑いははれたのでしたが，その間の私たちの心配は，表現しきれないくらい大きなものでした。
こちらに来て，野間小の保護者であった西村さんと，妻を通じて知り合うことができました。今回，初めてご自分の体験を語っていただくことになったのですが，随分無理な（きつい）お願いをしてしまったと思っています。でも，「そうやって語ることが，知己が生きていくことになると思う」という，西村さんの言葉に甘えることにしたのです。
昨日，子どもたちの手紙を持って西村さんとの打ち合わせに行ってきました。その手紙をご紹介したいと思います。
関連 「ありがとう，知己」の作文へ■こんにちは。もう一度「ありがとう知己」という作文を読みました。何度読んでもいい作文だと思います。
知己君は，一年生でなくなったんですね。わたしは，今４年生です。
では，知己君のお父さんにしつもんをしたいと思います。
○「薬のふくさようで，身長がひくい」と書いてありますが，知己君は，だいたい何センチぐらいでしたか。
わたしは，今かぜよぼうのために，学校におちゃをもっていって，うがいをしています。おかげで，このごろは元気です。わたしは，ときどき，「ひんけつをしてみたい」と思うことがあります。でも，本当は元気でいるのがいいです。知己君のお父さん，こんど来た時，いろんなことを教えてください。 ４年 ｓ
■知己君のおとうさん，知己君は病気になったことがあるそうですね。わたしも病気になって，かご島にある大学病院に入院しました。いろいろな病院に入院しているうちになおっていきました。でも，知己君は，きちんとなおらなかったのですね。週に一度の輸血というのにも，一度も泣かずにたえてきたなんて，とてもすごいです。わたしとはとてもちがいます。
わたしが，知己君だったら，治りょうする前から泣いていたと思います。でも，知己君は，わたしとはぜんぜんちがいますね。わたしは，弱いけど，知己君はとても強いと思います。わたしも，知己君みたいに強くなりたいです。 ４年 ｍ
■ぼくは，「ありがとう知己」がとても感動的だなあと思いました。それと，とても知己君とその家族の方がとてもかわいそうに思えました。知己君はまだ長い人生で，やりたいことがたくさんあったと思います。それなのに，わずか，七年という短い人生しかおくれなくて，とてもかわいそうです。知己君のお父さんが，前，来たときに，
「けんこうなら，何でもできる。」
と，おっしゃっていました。その時，ぼくは，「その通りだなあ。」と思いました。ぼくも，この作文を読んで，知己君のように強く，何ごとにも負けないような人になりたいです。 ４年 ｔ
■知己君は，メガレンジャーが好きだったそうですね。それと，お母さんが，むかえにきても，友達と帰ると言って聞かなかったそうですね。ぼくも，そういう時があります。作文は，もう一回，先生が読んで，とっても感動しました。ぼくは，一度会ってみたかったです。
あと，知己君は，ランドセルをせおい，せい服をぬごうとせず，にげ回ってばかりだつたそうですね。ぼくも，ランドセルとせい服を買って，とってもうれしかったです。何だか，知己君の気持ちがわかったような気がします。 ４年 Ｓ
■こんにちは。この前はありがとうございます。わざわざ，かなしいお話をしていただきまして，ぼくはあの知己君のお父さんが二学期，話してくださったお話で，とてもかなしいでした。あのお話が終わってから，こう思いました。
「体が健康であればいい。」と思いました。ぼくは，あの知己君のおなかの中におおきなぶつぶつができていて，こわいなあと思いました。きせきがおきてよかったですね。ぼくは，めったにきせきはおきないかと思っていたのに，そんなあぶないときにかぎって，おきるのはいいなあと思います。ぼくの妹も，来年一年生です。今，かぜひきくせわいです。でも，すごく，かぜをひいていないときは元気です。これからも，ずっと健康な体でがんばってください。 ４年 Ｄ
■私は，あの知己君のお姉さんが書いてくれた作文を聞いて，思ったことがあります。（かわいそう。）二才の時に，お腹にしゅようができていて，かわいそうでした。知己君は，一年生の時に死んでしまって，生きる時間はまだまだあるのに，かわいそうでした。知己君のお姉さんは，知己君のことがそんなに好きなんだなあと思いました。お姉さんが，夜おそくまで，知己君のためにおそくまでおきていて，本読みを練習してえらいなあと思いました。知己君は，うんどう会にも出られなくて，残ねんだなあと思いました。知己君がなくなってから，知己君のお母さんは，学校が好きなことは分かってるから，最後に学校のふくを着せたのですごいなあと思いました。知己君は，苦しい思いをしながらたたかいつづけて，お姉さんは何事も負けないようにしたいと書いてあったので，すごいでした。 ４年 ＹＫ
■こんにちは。住吉小のＴＨです。あの「ありがとう，知己」という作文を読んで，知己君は，学校がすごい好きだったんだなあと思いました。知己君のお父さんやお母さんやお姉さんは，知己君がなくなってから明るくふるまったそうですね。でも，心の中では，悲しかったでしょうね。でも，知己君のお姉さんのように，前向きに生きていってくださいね。 ４年 ＴＨ
■こんにちは，ともき君のお父さん。わたしは，ともき君についてききたいことがいくつかあります。
一，ともき君が生きていたとき，一番たのしそうにしていたのは，親子リレーですか？
二，ともき君が，もし今も生きていたら，さいしょに何をしてあげたいですか？
それと，親子リレーの時，走りたいと言ったともき君の気持ちがよくわかりました。それと，なぜともき君が小さい時，あんなびょうきにかかってしまったのかです。四十度からさがらなくなるというのは，きついことですよね。ともき君は，あんなに小さなころからよくがんばってきたと思います。 ３年 ａ
■知己君のお父さん，こんにちは。知己君のことほんとうに大好きだったんですね。とくに，知己君に話しかけるところに，知己君にもっと生きてほしいというひょうじょうが表れていましたよ。
わたしは，自分のお父さん，お母さん，祖父・祖母あるいは，近所の人がなくなったことがありません。でも，この前，近所の人が亡くなりました。わたしは，知らない人のそうしきは出たことがあるけど，あまり自分の知っている人のそうしきは出たことがありませんでした。だから，とっても悲しかったです。その前にも人が亡くなり，人が少なくなりました。
わたしは，里の町という所にすんでいます。それに，わたしは一人っ子です。きょうだいはいません。だから，さびしいです。でも，「ありがとう，知己」を読んで，がんばろうと思いました。
つらいと思うけど，がんばってください。 ３年 Ａ
■知己君のお父さんに聞きたいことがあります。それは，なんで小さいときから，病気にかかるのかです。
わたしは，ふしぎなことがあります。それは，運動会にでて，ねつが四十度から下がらなくなったのに，まだ学校に行きたいと言ったことです。
わたしは，しつ問がまだありました。二つ目。それは，知己君が一番好きだったことは，学校だったんですか？ということです。
わたしは，病気は一番つらいと思います。 ３年 Ｙ
■知己君のお父さんは，知己君のことを何年間ないていましたか。前，三・４年生が書いたのを見ましたか。見たと思います。みんなが書いたのをちゃんと見たはずです。だって，手紙を返すとき見たと思います。
知己君のことをずっとそだてて，ここまで長生きさせた知己君のお父さんお母さんで，きょうりょくしてください。ぼくたちは，すごいからびっくりします。
ぼくたちは，来週火曜日にききます。六時間目にききたいと思います。 ３年 Ｔ
■ともき君のお父さん，おげんきですか。ぼくは，ともき君のお父さんにしつもんがあります。
それは，ともき君は死ぬほど，いきをしていましたか。それで，作文をよんで，ぼくは思ったことがたくさんあります。それとは，ともき君は学校がすきなんですね。ぼくは，あまりすきじゃないです。ぼくは，思ったんですけど，ともき君はどうして学校はすきなんですか。ともき君は，七才と二ヶ月なんて，かわいそうです。ともき君は，まだ生きていればぼくと同じ，３年だったのに，さいあくですね。できれば友だちになりたかったです。 ３年 Ｓ
■こんにちは，二学期はいろいろと話をしていただいてありがとうございました。知己君は，本当に病気だけど，すごくがんばったんですね。Ⅱ才で病気と書いていたのでびっくりしました。それに，二回も大手術なんて，すごいですね。わたしは，こんなに病気にはかかったことがありません。なので，わたしは，知己君の気持ちはあんまり分かりません。
知己君は，学校がとても好きだったんですね。それで，運動会で親子リレーに出て，ねつが四十度も上がって，さがらないなんて，すごいですね。わたしは，あまりねつなどがて出ないほうです。でも，かぜはひきます。家族の中でも，元気といわれています。
知己君のお父さん，知己君の分までがんばってください。 ３年 Ｊ
■こんにちは，知己君のお父さん。ぼくは，作文を読んでかんどうしました。それは，おなかにしゅようができたのに，なかないでがんばったので，かんどうしました。
しつ問があります。それは，知己君は，体育は見学していたけど，体育はすきだったんですか。ぼくは，体育一番すきです。
知己君のお父さんは，知己君が死んだとき，どう思いましたか。ぼくも，知己君みたいに病気とたたかいたいです。
◆その２
「いのち」の学習・西村さんのお話を聞いて，「いのち」について考える
～西村さんの心の中で生きる，知己さんが教えてくれたこと…2000年２月25日（金）第95号（714）
二月二十二日。縄跳び大会に引き続いて，西村徹さんをお招きしての「いのち」を学ぶ会が開かれました。
『ありがとう，知己』という作文によって，わたしたちは知己さんを知ることができましたが，そのお父さんを通じて，今回知己さんはたくさんのことを教えてくれました。
小児ガンで亡くなった知己さんは，生きていればちょうど３年生。みんなと同じように，遊んだり，勉強したり，縄跳びをしたり…，きっとけんかもしていたことでしょう。
だからこそ，みんなの目も真剣でしたね。西村さんの話を一言も聞き漏らすまいとしていました。
西村さんは，ようやくわが子の「死」について語れるようになったと言われていました。しかし，みんなの前で話をするのは，とてもつらかったのではないかと思います。途中で，なんどか言葉を詰まらせながら，それをぐっと我慢して話を続けてくださいました。一生懸命語ってくださいました。
「みんなに，こうしなさいと 言うことは何もない。自分 が経験したことを伝えるこ とで，それぞれに，何かを 考えてもらえればいい。」こう前置きされて始まった西村さんのお話。みんなは，それをどう受けとめ，何を考えてくれたでしょうか。どんなことを学んでくれたでしょうか。
知己さんは，西村さんの心の中で生きていました。そして，わたしたちの心の中にも，知己さんが生き始めていると思います。みんなの感想文を紹介することにしましょう。
西村さんへ ３年 ａ
西村さん，この前はありがとうございました。あきらくんの作文は，心にしみるお話でしたね。
ところで，ともき君は，ちゅうしゃをされても，一回もなかなかったそうですね。二才から，びょう気だったそうですけど，とっても強い子ですよね。それに，二年も前なのに，よく細かくおぼえていましたね。それほど，わすれなれないできごとだったんですね。でも，ふつうの人でも，自分の子どもが死んでしまったら，とってもわすれづらいですよね。
この前のお話ししている時のしゅしんで，ともき君がいたびょういんの人は，ほとんどマスクをしていたとかきいて，その中で一番おどろいたのは，頭のことでした。
しゃしんを見ると，ほうたいを頭にまいていて，わたしは，「ああ，かわいそうだなあ」って思ったけど，西村さんは「びょういんに入ると明るい人たちばかり。」ときいても，びっくりしました。ふつう，おちこんでしゃべったりしないのに，よく明るくできるなあと思いました。
この前は，ほんとうにありがとうございました。なにかのついでにでも，また暇なときにいらしてください。
知己さんの「いのち」から学んだこと ３年 Ａ
西村さん，わたしは，西村さんが話しに来てくださったとき，かぜ（インフルエンザ）で休んでいて，話は聞いていないけど，友だちや先生から聞いて，わたしは心の中で「きのうのわたしににている」と思いました。
それは，月曜日の夜，お母さんが，
「あした，学校いく？いかない？」
といったから，わたしは，
「いきたい！」
といったら，お母さんは，
「でもまだね…」
と言ったから，わたしは
「えー。」
といったら，
「がまん，がまん。」
といわれて，がっくりして，でもまだ
「いきたいよ～，いきたいよ～。」
といったら，お母さんが，
「水曜日はいいよ。」
といったから，水曜日はいけるとわくわくしました。だから，知己君も，わたしも「学校にいきたい！」という気持ちがいっしょだと思いました。
それと，おなかにガンができて，とってもきつくてくるしかったでしょうね。ガンになったら，たとえそのガンがとれても，べつの病気ができるから，ガンはこわい病気です。
わたしは，かぜにはつよいけど，もしかしたら，病気になるかもなので，できるだけかからないようにしたいです。
知己さんの「いのち」から学んだこと ３年 Ｙ
知己君がなくなって，とてもつらかったでしょう。わたしは，手足がなくてもいのちさえあればいいと思います。されは，いのちがあるから，手足がうごいたり，うごかなかったりするからです。わたしは，知己君はすごいと思いました。それは，前向きに強く生きていたからです。
二才からちゅうしゃをしてもなかなかったので，すごいと思います。わたしは，知己君がまだ小さいころに病気にかかったので，とても心配したと思います。わたしたちは，今けんこうな体をもっています。わたしは，知己君からいのちの大切さを学びました。だから，わたしも，知己君みたいに前向きに強く生きていきたいです。死は，とてもつらいと思いました。
知己さんの「いのち」から学んだこと ３年 Ｔ
知己君から「いのち」というのをまなばせてもらいました。いのちは，人の心にあるからです。Ｍさんやしずかさんや，まどかさんが読んだ（作文の）中に，知己君のおもいでがあります。
それは，運動会や友だちとあそんだことです。知己君は，力をふりしぼって，がんばって知己君は死に落ちてしまったことを知己君のお父さんが話してくれました。ぼくは，勉強のもとになったと思います。
それで，四十九日がすぎて，天国にのぼっていて，ちょうど二年前です。
手じゅつ室にはこんで，お母さんやお父さんにだかれてかえったとき，すごいかなしかったです。
さいごに，知己君のお父さんは，人は生きているんだといいました。
西村さんへ ３年 Ｋ
ぼくは，きのうのお話のとき，休んでいて，とてもざんねんでした。でも，みんなの話を聞いて，知己君は，しょうにがんというおもい病気なのに，しゅじゅつにたえてがんばってきたから，すごいなあと思いました。ぼくは，病気にかかっても，知己君のような生きることをしんじてずっといきたいです。知己君，ぼくたちやたくさんの人にいのちのたいせつさをおしえてくれたと思いました。
ほんとうにきけなくてざんねんでした。
知己さんの「いのち」から学んだこと ３年 Ｍ
西村さん，知己さんのことをいめいめおしえてくださって，ありがとうございました。わたしは，知己さんのことは，一年生でガンになって亡くなられたことしか知りませんでした。でも，体が，石のようにかたかったり，大しゅじゅつをうけたりしたことは知りませんでした。
わたしは，知己さんはすごいなあと思ったことがあります。それは，「知己，メガレンジャーが助けてくれるよ。」という一言で，息をふきかえしたことと，大しゅじゅつを二回くりかえしたり，ちゅうしゃをしたのに，一回もなかなかったことです。知己さんは，みんなに弱虫だと思われたくないからかなあと思いました。わたしは，前，タイヤで遊んでいて，タイヤにのろうとしたとき，すべって足が青くなってくらんできました。でも，何日かたった夜に，メガさめました。すごに，病院に行きました。前うったところがいたみだしたからです。まだなにかわからないので，また何日かたって，行きました。そのふくらみのげんいんは，血が出て，かたまっていたからです。今も未だあります。でも，ちゅうしゃで血をとりました。いたかったです。
でも，それは何回もされてもなかないので，あんまりいたくありませんでした。
知己君のことをすこしはわかったと思いました。
知己さんの「いのち」から学んだこと ３年 Ｊ
西村さん，知己君のお話はありがとうございました。二才のときに病気，三才のときに手じゅつすごいですね。病気は，ガンなんて，びっくりしました。ガンというのは，くるしいと思います。写真も見せてくださってありがとうございました。
私は，写真で分かったことがあります。それは，知己君は，本当に小さくて毛が少なかったことです。なんで毛が少ないかということを先生に聞きました。私は，病気だからと聞いていたので，分かりました。それで，どんどんみてたら，おなかがふくれていって，せなかにもできものができて，かごしまの病いんまでてって，やっとレントゲンをとって，病気がわかったんですね。おなかにガンといったとき，西村さんたちはすごくびっくりしたと思います。わたしも，おなかにガンというのははじめてだったので，とてもびっくりしました。何日かたって，おなかがかたくなったといったのでびっくりしました。そして，ふうせんみたいにちょっとでもさわったらあぶないといったときは，ドクッとしました。そして，どんどん小さくなっていったということなので，私はよかったなあと思いました。それで，手じゅつがせいこうして元気になって，家ぞくなどはうれしかったと思います。そしたら，また病気がでてきたんですね。つぎの病気は，はっけつ病というのが分かりました。はっけつ病にかかって，頭のけっかんまできれるなんて，すごいですよね。それから，知己君は，すごいと思います。それは，どんなけんさにもたえてきたからです。たとえば，手じゅつとかちゅうしゃなどです。わたしは，病気になっても，知己君みたいに何にでもたえていきたいです。でも，病気にはならないで，けんこうな体を作りたいです。西村さん，お話を本当にありがとうございました。
西村さん，ありがとうございます ３年 Ｓ
西村さん，きのうはありがとうございます。しごとも休んで，いのちのことをおしえてくれてありがとうございます。ぼくは，ともきくんががんでにゅういんするなんて，びっくりしました。だって，ぼくは，ともきくんみたいなおおきなびょうきにかかったことがないからです。
西村さんのはなしをきいて，しったことがあります。それは，ともきくんはびょうきのせいでけがすくないとせが小さいということで，ぼくは，どうしてそんなふうになったのかなと思いました。そしたら，西村さんが，くすりでなったといったので，どうしてかわかりました。ぼくは，西村さんにつたえたいことがあります。それは，「いのちがあれば，」なんでもできる」とおしえてくれてありがとうございます。それと，ともきくんはつよい子ですね。ぼくもともきくんみたいにつよく生きたいです。ぼくは，いのちの大切さを分かりました。西村さん，どうも命のことをおしえてくれてありがとうございます。
西村さんへ ３年 Ｒ
ぼくは，知己さんの「いのち」から学んだことは，二才のころから，ガンができていてかわいそうと思いました。それと，しゃしんもみせてありがとうございました。ぼくは，はじめて見ました。また，たねがしまのまちで，二，三回もまたみてみましょうといってからのはなしをぼくたちにおしえてくれて，ありがたく思います。あの先生は，ようくみていないと思います。自分じしんでおもったことは，かんたんに言っているからです。わざわざ南まで知己君のために行って，ぼくはすごいなあ…とおもいました。だけど，こっちではわかりませんといわれて，かごしまのびょういんにいってくださいと言われて，えぇと思ったでしょう。
それで，みんなでかごしまにいこうといったから，ぼくはびっくりしました。かごしまのびょういんに行ってみたら，これはガンですといわれて，あと一年しかいきられないと先生からいわれて，かなしくなって，くそうと思いました。なわとびがおわって，そのあしたのひになって，きょうみんなのにっきにかいてきました。それをみんなくわしくいいました。ぼくは，このてがみをいっしょうけんめい西村さんにかきました。わすれていたながいはなしをおしえてくれてありがとうございました。みんなではなしあっているとき，ぼくがこうこたえました。ぼくは，西村さんがいったように，ぼくは子どもで，知己さんも子どもで，その先のことをおしえてくれてありがとうございました。
知己さんの小さな「いのち」の大切さ ４年 Ｒ
きのうは，お仕事までやすんで，私たちのために，なくなった知己さんのことをおえてくれてありがとうございました。私は，西村さんが話してくれたお話で，いろんなことを学びました。いのちのたいせつさ，知己くんの努力，いろいろなことをならいました。
知己くんは，作文どうり，せがちっちゃくて，あたまの毛賀すかったです。でも，あのえがおをみたら，本当にしにいたるびょうきをしているのかなあと思いました。知己くんは，まだ小さいのに，ちゅうしゃにもたえ，二回も大手じゅつをのりこえ，私はそんなのたえられません。なのに，知己くんは，まだ三さいなのに，大手じゅつをし，すごいなあと思いました。でも，しょうにがんが，小さくなったからがんをとり出して，それからようちえんに行って，友達をつくり，あそび，それから一年生に入っても，ちりょうしながら学校に入る前には，せいふくをぬがずにはしりまわって，とてもげんきだなあと思いました。だけど，それから，たべてもはいて，なのに，おなかだけふくれてきて，いしゃにいっても「ようすをみましょう，ようすをみましょう」といってみてくれなかったそうです。
それから，びょういんにいってやっとみてもらえたのです。そしたら，白血びょうにかかっていて，白血球がはたらかなくなって，なおしたはずのがんがでてきたのです。それがわかって，すぐかごしまのびょういんににゅういんしたそうです。
十一月十七日，知己くんはなくなった。がんばった，せいいっぱいいきようとした。
私は，西村さんの方を見ました。西村さんは目になみだをためていた。
知己くんは，がんばったと思う。せいいっぱいいきたと思う。七さいはんとしのいのちだった。それだけかわいそう。でも，いっつもみんなのそばにいると思う。かごくがんばった。たつたそれだけのいのち，よくがんばったね，知己君。
私は，この話ににたことが言えるのです。私の友達で，私より一つとしうえのおねえちゃんが，はいえんでなくなってしまいました。「○○さんがなくなりました」といわれ，私はむねがキュンとしました。
それから，あふれてくるなみだがおさえきれずに，ないてしまいました。そのご，そのことがわすれられなくて，おもいだしたら，よくがんばったねといつもいいます。それと同じです。知己君がなくなったことと，○○さんがなくなったことも同じです。その二人と，西村さんからおしえてもらいました。「びょうきとたたかえ，がんばれ」ということばと，いのちさえあればなんでもできるということを。
ありがとうございました。知己君，西村さん。
西村さんへ ４年 ＹＫＹ
知己君は，一年生になって，せっかく友だちもできてけんかやあばれて先生におこられたりして，本当に仲Ｒしなんだなと思いました。私は，知己君みたいにひどくはないけど，きょねんははいえんという病気にかかりました。わたしも，学校を休んだときは「学校に行きたい」と何回も思いました。知己君が，死んだまるをしたりして，みんなはびっくりして知己君は「へっへっへー，うそでしたー」と言って，そのところに私がいたら，大笑いしたと思います。この学校にも，そんなおもしろい人がいたらいいなうと思いました。知己君たちみたいに，お父さん，お母さんが仕ごとを休んで，私のことを心ぱいしてくれました。
ともきくんは，「つよいなあ。」と思いました。それは，ちゅうしゃをしても泣かないからです。わたしだったら，一回は泣くと思います。ともきくんは，運動会の一つだけでも，ゆるされて本当にうれしいんだなと思いました。ともきくんは，くるしい思いまでして，よくがんばれたなあと思いました。私も，ともきくんみたいにつよくなりたいです。知己君のおとうさんは，かなしいおはなしまでしてくださってありがとうございます。
西村さんへ ４年 ｓ
この前は，住吉小学校のみんなに，いろんなことをおしえてくださって，ありがとうございます。
知己君は，病気にかかって，それをなおす薬をのんで，髪の毛がうすくなっているんですね。それに，せも低いんですね。わたしは，せも高い方だし，かみの毛もいっぱいのびています。
知己君は，まだ一年生で，やりたいこともいっぱいあっただろうけど，そのねがいが病気のせいでかなえられなかったんですね。でも，そのねがいが，運動会でかなえられたので，とてもうれしかったと思います。いろんな，ことと戦って，とてもいたくて，こわかったと思います。でも，泣かないで，それをがんばって，たえた知己君はとても強いなあと思います。私は，知己君から命の大切さを学びました。
本当にありがとうございました。
西村さんへ ４年 ＴＨ
西村さん，きのうはわざわざ仕事を休んでまで来てくださって，ありがとうございます。話していたのは，すごくつらい話でした。知己さんは，はじめに，しょうにがんというがんにかかりました。てんてきや，ちゅうしゃ，しゅじゅつまでしてきて，一回もなかずにたえたので，すごいなあと思いました。
しゅじゅつがせいこうし，ガンが治ったと思えば，白血病にかかりました。でも，知己さんは，学校にまで行って，うんどう会にもでました。でも，熱が四十度から下がらなくなったから，病院に行って，息が止まりました。でも，知己さんは，生きるゾという力があったから，またいきをふきかえしました。でも，なくなってしまいました。
ぼくは，そんな知己さんのように，毎日毎日を力いっぱい生きていこうと思います。
知己さんの「いのち」から学んだこと ４年 Ｓ
知己君は，さいごまで力をふりしぼってがんばって生きたので，すごいなあとおもいました。ぼくが，知己くんだったら，さいごまで力をふりしぼれないでしょう。しょうにガンにかかっても，それとたたかいぬいてガンからぬけだして，あとはっけつびょうにかかっても，ちゅうしゃをうけたり，だい二の手じゅつをのりこえたので，とってもすごいなあとおもいました。ぼくは，やけどや手をねんざしたりしました。ぼくも赤ちゃんのころいきがとまりました。同じけいけんをしているのに，ずいぶん差がちがうんだなあとおもいました。これから，知己君みたいに強くいっしょうけんめいに生きていきたいです。
西村さんへ ４年 ｍ
西村さんは，知己君をなくしてとても悲しい思いをしたと思います。わたしは，知己君から，いのちの大切さを学んだと思います。一つは，人間は，五体まん足でも，五体不まん足でも，みんな同じ人間なんだということ。二つ目は，知己君は思い残すことがないように生きている間に，たくさんの思い出をつくって，死んでいったということです。わたしは，まだ死にたくありません。でも，「死」というのは，み近にあるんだということを初めて知りました。わたしも，病気にならないように健康な体でいたいです。
知己さんの「いのち」から学んだこと ４年 ｔ
西村さん，きのうは知己君のことを語ってくださって，ありがとうございます。ぼくは，知己君はとても強い子だったんだなあと思いました。大手じゅつを二回もたえ，注しゃにも一度も泣かなかったというので，すごいなあと思いました。ぼくは，今までえらい人は，みんな大人だというのがじょうしきみたいになっていたけど，知己君の小さな命が命の大切さを教えてくれるので知己君はとてもえらいなあと思いました。知己君は，命の大切さだけでなく，せいいっぱい生きることの大切さも教えてくれたような気がします。ぼくも，知己君のように，がんばって生きたいです。
ぼくが，西村さんの話を聞いて一番心に残ったことは，
「命さえあれば，なんでもできる」という言葉でした。ぼくは，「たしかにそうだ。」と思いました。
このようなことを学ばせてもらって，本当にありがとうございました。
知己さんの「いのち」から学んだこと ４年 Ｄ
西村さん，きのうはおいそがしい中，話に来てくださって，ありがとうございました。ぼくは，あのお話を聞いて，いろいろなことを学びました。まずも一つが，体が健康であるからこそ，なわとびができる。二つ目，二回のしゅじゅつをこえて，子どもがもつかです。あと，ちゅうしゃにもたえたことがすごいと思います。ぼくも，小さいときに，一年に一回ぐらいちゅうしゃをうっていました。そのときなかなかったので，かんごふさんから，「つよいねー」と言われました。たぶん，知己君の方が，とってもつよかったと思います。だれもが，みんな知己君のことを「すごいなあ」と思っているでしょう。それから，知己君のお父さん，本当にかなしいお話をしていただいて，ありがとうございました。
